簿記の基礎知識
初心者でもわかる簿記の基本と仕組み
簿記とは何か?
簿記(ぼき)とは、企業の経済活動を記録・計算・整理して、経営状況を明らかにするための技術です。 日々の取引を正確に記録し、財務諸表を作成することで、企業の財政状態や経営成績を把握することができます。

簿記を学ぶメリット
簿記の知識は、ビジネスパーソンにとって様々な場面で役立ちます
簿記は「ビジネスの共通言語」と呼ばれています。財務諸表を読み解く力が身につき、企業活動の全体像を理解できるようになります。
経理・財務部門だけでなく、営業や企画など様々な部署でも評価される資格です。転職市場でも高く評価され、キャリアの幅が広がります。
簿記学習を通じて、物事を論理的に考える力や分析力が身につきます。これらのスキルはビジネスの様々な場面で活かすことができます。
簿記の基本原理
複式簿記の仕組みと基本的な考え方を解説します

複式簿記の原則
簿記では、すべての取引を「借方(左側)」と「貸方(右側)」に分けて記録します。 この方法を「複式簿記」と呼び、取引の二面性を表現します。
貸借平均の原則
すべての取引において、借方の金額と貸方の金額は常に一致します。 これにより、計算の正確性を確認することができます。
例:商品10,000円を現金で購入した場合
借方(左側)
商品 10,000円
貸方(右側)
現金 10,000円
簿記の5要素
簿記では、すべての取引を5つの要素に分類します

資産(Assets)
企業が所有する経済的価値のあるものすべてを指します。将来の経済的便益をもたらすと期待されるものです。
ポイント:資産は「借方(左側)」に増加し、「貸方(右側)」に減少します。
簿記の5要素と貸借対照表・損益計算書の関係
貸借対照表(B/S)に表示される要素
- 資産(Assets)
- 負債(Liabilities)
- 純資産(Equity)
貸借対照表は、特定の時点における企業の財政状態を表す財務諸表です。
損益計算書(P/L)に表示される要素
- 収益(Revenue)
- 費用(Expenses)
損益計算書は、一定期間における企業の経営成績(利益または損失)を表す財務諸表です。
仕訳の基本
取引を借方と貸方に分けて記録する方法を学びましょう
仕訳とは
仕訳とは、取引を「借方(左側)」と「貸方(右側)」に分けて記録することです。 すべての取引は必ず二面性を持ち、借方と貸方の金額は常に一致します。
仕訳の基本ルール
借方(左側)に増加する要素
- 資産の増加
- 費用の発生
- 負債の減少
- 純資産の減少
- 収益の減少
貸方(右側)に増加する要素
- 負債の増加
- 純資産の増加
- 資産の減少
- 費用の減少
- 収益の増加
仕訳の例
例1: 商品10,000円を現金で購入した
借方(左側)
商品 10,000円
(資産の増加)
貸方(右側)
現金 10,000円
(資産の減少)
例2: 商品8,000円を掛けで販売した(原価5,000円)
借方(左側)
売掛金 8,000円
(資産の増加)
貸方(右側)
売上 8,000円
(収益の増加)
借方(左側)
売上原価 5,000円
(費用の増加)
貸方(右側)
商品 5,000円
(資産の減少)
初心者向けのコツ
仕訳を覚えるコツは、「どの要素が増えて、どの要素が減るのか」を考えることです。 取引の内容を理解し、影響を受ける勘定科目を特定してから、増減に応じて借方・貸方に記入します。
簿記の種類
日本で取得できる主な簿記資格について解説します
簿記学習のステップ
効率的に簿記を学ぶためのステップを紹介します
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